日本の割箸年間輸入量の100%近くを中国に頼っている現状の中、平成17年11月突如、中国から、木製割箸の50%値上げの通知が届きました。
値上げ理由として
1.中国木材原料の不足
2.中国経済の発展による人件費のアップと原油価格の高騰
3.中国人民元の切上げとその後の元高
4.輸出割箸の増値税還付停止と税率の改定
等です。
更に木製割箸の値上げに必ず追従する竹箸も、平成18年1月より15%値上がりし、12月にも再度値上げになっています。木製割箸は平成17年11月の50%値上げ発表から一年で段階的に45%の値上げが実施され、平成19年も早々に値上げされると言われています。
こうした措置に備え、ロシア、ベトナム等他国生産へのシフトも検討されておりますが、いずれ中国と同じ問題が生じるものと思われます。
中国の現状は、原材料の3割程をロシアなどの輸入材が占め、蒙古からの輸入も合わせれば材料の67%を中国が輸入、生産していることになります。
今まで、需要の少なかった樺材は、中国での建築ラッシュにより建築材として利用されるようになり価格が上がりました。
今や、一人で年間200膳以上を消費する日本の多くの飲食店が使う大衆割箸は、樺材とアスペン材で多くを占めています。このアスペン材は、15~16年前エンドユーザー様で一膳2円でしたのが、その後大幅に下落した価格も、この一年間の値上りによる一膳1円は、今後も値上り傾向が続くものと思われます。(東栄食品資材株式会社)